韓国外相「韓露関係、ロシア側の行動にかかっている」
韓国外相「韓露関係、ロシア側の行動にかかっている」
韓国のチョ・テヨル(趙兌烈)外相は15日、「今後の韓露関係がどのように展開するかはロシア側の行動にかかっている」と述べた。

 趙氏はこの日、国会本庁で開かれたグローバル外交安保フォーラム創立総会で特別講演を行い、露韓関係について「ロシアとは現在の国際状況の中で何事もなかったかのように通常通り関係を維持することはできない」と語った。

 趙氏は「ウクライナ戦争の制約を受けている中で、最近締結された北朝鮮とロシア間の包括的戦略パートナーシップ条約により、さらに困難になったのは厳然たる現実である」とし、「われわれは国際社会の責任ある一員としてウクライナ戦争に関する国際協調に参加し、われわれの安全保障を脅かすいかなる行為に対しても国際社会と共に断固として対処していく」と述べた。

 また、「政府はロシアに進出した韓国国民と企業の権益を保護するために韓露関係を戦略的に管理し、必要なコミュニケーションを続けていく」と付け加えた。

 中韓関係については、「われわれと体制や理念は異なるが、韓中両国は共に国連やWTOなどに象徴される規範に基づく国際秩序が揺らぐことを望んでいないという共通点がある」とし、「ロシアと北朝鮮が安保理決議に違反し、前例のないほど密着。北朝鮮がこれを後ろ盾にして韓半島(朝鮮半島)で挑発的な行動を繰り返すことは中国の利益にも反する」と説明した。

 趙氏は「中国に対して原則ある外交方針を堅持し、より成熟し健全な韓中関係を発展させながら、利益が一致する分野では協力を進めていくべきだ」とし、「これを実現するために今後、中国とさまざまなレベルで戦略的コミュニケーションを強化し、対立要素を最小化する。そして、経済、人・文化交流など実質的な協力の成果を積み重ねながら両国間の信頼を増進していきたい」と述べた。

 趙氏は、米韓首脳会談で発表された朝鮮半島核抑止核作戦指針について、「拡張抑止の実効性を強化し、韓米同盟を核基盤同盟に格上げすることに実質的に寄与するもの」と意義を付与した。

 また、朝鮮戦争の休戦協定が調印された1953年、この年に採択された「ワシントン宣言」に言及し、「この宣言を通じて国連司令部指揮下で参戦した16か国の派兵国は『武力攻撃が再発した場合、再び団結して即座に対抗する』という共同の意思を表明した」と述べた。

 続けて趙氏は「国連司令部は今も韓半島の平和のためにこれまで以上に重要な役割を果たしており、この点で韓独首脳会談でドイツの国連加盟の意思を歓迎した」と説明した。
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