HD現代グループのHD韓国造船海洋がSTX重工業を買収。船舶エンジン世界トップの座を維持=韓国
HD現代グループのHD韓国造船海洋がSTX重工業を買収。船舶エンジン世界トップの座を維持=韓国
韓国公正取引委員会が、韓国HD現代(旧現代重工業)グループで造船大手のHD韓国造船海洋(以下、HD韓国)と、船舶用エンジン製造を手掛けるSTX重工業のM&A(合併・買収)を最終的に承認した。HD韓国は2023年7月、合併を決定し買収の本契約を締結していた。

HD韓国は2023年、船舶エンジン市場における世界でのシェアを35%とし1位となっている。トップの座は1989年から35年間、守り続けているものだ。2位は13%のハンファエンジン(旧HSDエンジン)、3位は2%のSTX重工業だ。HD韓国は今回の買収で、シェアを37%へと引き上げることとなった。

HD現代は今回の買収で、中・小型船舶までポートフォリオを広げられることとなった。大型エンジンのなかでもHD韓国は大型船舶用エンジン、またSTX重工業は中・小型船舶用エンジンをおもに製造している。

さらにHD韓国は、独自開発した中型エンジン「ヒムセンエンジン(HiMSEN)」の部品の一つ、ターボチャージャーの競争力を高められることにもなった。STX重工業がターボチャージャー技術の開発に成功し、これに特化した工場を保有するためだ。

HD韓国は「増加するエコエンジンの需要に対応し、グループ内の造船事業との相乗効果を通じてSTX重工業の競争力強化に向け模索を続けていく」と話した。


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