容疑は資本市場法違反だという。同地検の関係者は「(捜査過程で)株価操縦の共謀に関する十分な人的・物的証拠を確保した」と説明した。
検察によると、金氏は昨年2月、SMエンタの経営権を巡り対立するHYBEの株式公開買い付け(TOB)を妨害するため、SMエンタの株価をつり上げてHYBEが提示した買収価格を上回るよう操作した疑いが持たれている。
カカオは昨年2月16~17日と27~28日に計約2400億ウォン(約275億円)を投じ、計553回にわたってSMエンタの株式を買い入れたとされる。この過程で金融当局に大量保有報告書を提出しなかった疑いも持たれている。
昨年2月28日はTOBの締め切り日だったが、SMエンタ株の終値はTOB価格より高い12万7600ウォンだったため、HYBEはSMの買収を断念した。
金融監督院の特別司法警察は昨年11月、起訴相当の意見を付けて金氏を送検し、検察は約8カ月後の今月9日に同氏を呼び20時間以上にわたる取り調べを行った。
検察は取り調べで、金氏が株価操縦を指示または承認したかどうかを集中的に追及。金氏はSMエンタの株式を購入すると報告を受けて承認したのは事実だが、具体的な方法やプロセスについては報告を受けていないと述べ、容疑を否認したという。
カカオ側の弁護団はこの日、金氏はいかなる違法行為も指示・容認したことはないとして、検察の逮捕状請求に対し遺憾を表明した。
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