石油元売り大手の上半期輸出量が過去最大、日本への輸出幅が大きく増加＝韓国

SKエナジー、GSカルテックス、Sオイル、HD現代オイルバンクといった石油元売り大手の、2024年上半期における石油製品の輸出量が2億4350万バレルに達し、2億3700バレルだった2018年上半期以降、6年ぶりに最大となった。大韓石油協会が明らかにした。

上半期における輸出量は2021年以降増加が続いており、前年同期比では7.3％増加した。輸出額も9％増の237億6224万ドル（USD、約3兆6732億円）を記録。韓国全体の主要な輸出品目のなかでも、半導体や自動車に続く3位となった。

輸出増加の背景には、揮発油や航空用燃料などを中心に世界的に需要が増していることがある。上半期における石油業界の稼働率は80％で、72.6％を記録した2021年以降、毎年上昇している。

国別の輸出量の順位は豪州（18.6％）、シンガポール（13％）、日本（11.5％）となった。日本への輸出量が大きく増加している。日本は脱炭素および省エネルギー政策により10年前、石油工場を統廃合し精製能力と燃料生産が減少している。これにより揮発油の供給に支障が生じたほか、外国人観光客増加による航空燃料の不足で韓国企業の輸出が拡大したものだ。