恋人に5億投資したが収益金をもらえず、母親殺害…懲役35年=韓国
恋人に5億投資したが収益金をもらえず、母親殺害…懲役35年=韓国
韓国で恋人の事業に巨額を投資したがお金を返してもらえないと、恨みを抱いて彼女の母親を殺害した男に懲役35年が確定した。

 26日、法曹界によると、最高裁2部は殺人・殺人予備・特殊住居侵入の疑いで起訴された男のAにこのように宣告した原審判決を先月27日確定した。

 Aは2023年7月21日午後1時57分ごろ、京畿道富川市のあるアパートで、恋人の母親B氏を凶器で数回刺して死亡させた容疑を受けている。犯行に先立ち、B氏と娘のC氏を殺害するため、2度にわたって凶器を持ってこのアパート一帯を徘徊した容疑もある。

 2021年9月、合コンアプリを通じてC氏と知り合ったAは、同年11月まで数回にわたって計9000万ウォンを貸した。恋人関係に発展してからは、22年夏まで収益金の60%を受け取る条件で、C氏の不動産代行業に約4億ウォンを投資した。

 Aは経済的に厳しい状況の中、知人からお金を集めてC氏に投資した。しかしC氏は「25億ウォンを稼いだ」としながらもAに約束した収益金を与えなかった。

 Aは2023年1月、恋人の母親B氏に電話して返済を督促した。B氏は「なぜCがあなたにお金をあげなければならないのか。Cを苦しめるな」と言った。 同年5月には、C氏が「母親に携帯電話を奪われて送金できない」とAに言ったという。

 AはこのようにB氏とC氏の両方に恨みを抱いた。やがてAは、C氏が投資金を他のところに使っていると疑い始めた。Aは、C氏を告訴するとして収益金を要求したが、断られた。

 Aは彼女らを殺害するために家の前まで訪ねたが、玄関のドアの前で引き返した。「最後の機会を与える」としてC氏に収益金を要求したが、C氏は翌日電話で「関係を維持しない」と通知した。

 これに対し、AはC氏の家の前で凶器を持って待っていたが、B氏が玄関のドアを開けると、家の中に入った後、B氏を凶器で刺し、B氏はその場で死亡した。AはC氏を殺害するために家の中を探したが、C氏は家にいなかった。

 Aは犯行直後、警察に電話して自分が犯行をしたと自首した。

 1審と2審の裁判所は、Aに懲役35年を言い渡した。最高裁は「懲役35年の宣告をそのまま維持したことが、非常に不当だとは言えない」として上告を棄却した。
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