大統領室の関係者は29日、「登録前に日本政府の行動を引き出したという点で意味がある」と述べた。
展示室に「強制性」という言葉は抜けているが、「当時の歴史が十分に認識できる」と大統領室では説明している。そして、「朝鮮人労働者が脱出しようとして捕まった内容や収監生活についての描写もある」とし、「事実上、強制労働に関する歴史と雰囲気が認識できる」と述べた。
佐渡金山近くの「相川郷土博物館」のD展示室では、韓国人の強制動員に関する別の展示が始まっている。「展示では、国家総動員法、国民徴用令およびその他関連措置が朝鮮半島で実施された」という内容が日本語と英語で説明されているという。
一方、第46回ユネスコ世界遺産委員会は27日、日本が申請した佐渡金山の世界遺産登録をコンセンサス(全員同意)方式で決定した。
ユネスコ日本代表部の加納雄大大使は当時の会議で、「朝鮮半島出身の労働者を含む佐渡金山のすべての労働者を心から追悼する」と述べている。
ただ、韓国内では展示室の設置にもかかわらず、佐渡金山を巡る論争は続く見込みだ。この日、ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長は、わが政府が「朝鮮人労働者の強制動員」と関連する表現を日本政府と協議したかについて、事実関係の確認を外交委員会や文化体育委員会の首席専門委員を通じて外務省に要請した。
日本政府は、朝鮮人の強制労働の表現が抜けたという批判世論に対して特に言及せず、歓迎の立場を表明した。
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