「家庭を完全に壊された」…「日本刀事件」で40代の家長死亡=韓国
「家庭を完全に壊された」…「日本刀事件」で40代の家長死亡=韓国
通りすがりに出くわしただけで面識のない男が振り回した日本刀によって死亡した被害者は、2人の息子を持つ40代の男性だった。

 今月29日午後11時30分ごろ、韓国ソウル市ウンピョン(恩平)区のあるマンションで、タバコを吸いに出てきた男性A氏(43)は、Bさん(37)が振り回した日本刀で殺害された。

 A氏は、ある家具会社の職員で、小学3年生と4歳の2人の息子がいるという。

 A氏の父親は「うちの孫は4歳と10歳の2人。嫁も孫たちもこれからどうするのか…家庭を完全に壊された」として「何の恨みもないのにただ刺されたということだ」とJTBCに話して嗚咽した。

 A氏の携帯電話画面には警察に通報する112番の番号が残っていたが、事件当時、凶器で刺された後、助けを求めるために逃げるA氏をBは追いかけ続けたと伝えられた。

 警察は自宅に逃走したBを、犯行1時間後に逮捕した。

 Bは警察の調査で「A氏が自分を尾行しているスパイだと思って犯行に及んだ」という趣旨で供述した。

 しかし、警察はBが散歩中に被害者と出くわしたことがあるだけで、個人的な親交はないと把握した。

 大企業に勤めていたBは、普段もマンション団地で大声を出したり、悪口を言ったりして、警察が駆けつけることもあったという。マンションの住民たちは、Bが普段も凶器をかばんに入れていたと話したりもした。

 Bが刀剣所持の承認を受けたのは1月で、「装飾用」として許可された。警察は当時、Bの精神病歴と犯罪経歴を照会したが、異常がなく承認したと説明した。

 今回の事件を受けて、刀剣所持を許可する過程で、目的と適切性を検証する手続きが足りないという指摘が続いている。

 昨年6月、駐車でもめた末、日本刀を振り回して隣人を殺害した70代の男が、今年5月の控訴審で懲役25年を言い渡されたこともある。

 警察はBが犯行当時、飲酒状態ではなかったとし、違法薬物使用の有無や病歴などを確認する一方、殺人の疑いで拘束令状を申請する方針だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88