会見を行う柳在ヒョク・南大門警察署長=1日、ソウル(聯合ニュース)
会見を行う柳在ヒョク・南大門警察署長=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市の南大門警察署は1日、市内中心部の地下鉄市庁駅近くの交差点で車が歩道に突っ込み歩行者ら9人が死亡した事故について、運転していた60代の男の過失が原因とする捜査結果を発表した。

 同署の柳在ヒョク(リュ・ジェヒョク)署長は記者会見で、国立科学捜査研究院による鑑定ではアクセルやブレーキに機械的欠陥は見つからず、事故前後の運転操作を記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR)」も正常に作動していたとして、男がブレーキとアクセルを踏み間違えたとの見解を示した。

 一方、男はブレーキが固くなって踏めなかったとして、車両の欠陥による事故と主張し続けている。

 警察はこの日午前、先月30日に逮捕した男を交通事故処理特例法(業務上過失致死傷)違反の容疑で送検した。

 男が運転する車は先月1日午後9時半ごろ、ソウル市庁駅近くのホテルの地下駐車場を出た後、一方通行の道路を逆走して歩道に突っ込んだ。事故により9人が死亡し、7人がけがをした。 

 警察は車とドライブレコーダー、EDRを国立科学捜査研究院に送って鑑定を依頼したほか、事故現場周辺の防犯カメラ12台とドライブレコーダー4台の映像も分析した。


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