車線変更車にわざとぶつかる…保険詐欺の20代・30代の一味に罰金刑=韓国
車線変更車にわざとぶつかる…保険詐欺の20代・30代の一味に罰金刑=韓国
故意に交通事故を起こして保険金を受け取った保険詐欺犯の20代・30代に罰金刑が宣告された。

3日、法曹界によると、ソウル西部地裁刑事4単独のホン・ダソン判事は、保険詐欺防止特別法違反の容疑で起訴されたイ某被告(27)に、罰金500万ウォン(約53万9090円)を言い渡した。

イ被告と共に裁判に付された9人にもそれぞれ300万~600万ウォン(約32万3454~64万6908円)の罰金刑が宣告された。この10人はいずれも20代・30代で、近所の友人や先輩・後輩の間柄だった。

裁判所によると、イ被告たちは車を運転して進路を変更する車を発見すると、接近して故意にぶつかるなどのやり方で交通事故を起こした後、偶然に事故が起きたように装って保険会社から治療費と示談金などを受け取る‘当たり屋’を共謀した。

これにより、イ被告は2019年8月、ソウル市ソンブク(城北)区キルム(吉音)駅近くの道路で車を運転して車線を変更する乗用車を発見すると、故意に事故を起こした後、被害者から示談金などの名目で約460万ウォン(約49万5962円)を受け取るなど、計720万ウォン(約77万6289円)ほどをだまし取った。

他の9人は直接運転をしなかったものの、2017~2022年に他人が運転する車に同乗者として搭乗し、当たり屋に加担した。

彼らが受け取った金額は700万ウォン(約75万4726円)ほどから多い場合は1600万ウォン(約172万5088円)ほどに達し、2人は同じ容疑で(過去に)裁判にかけられ、懲役刑を宣告された前歴もあることが把握された。

裁判所は「保険詐欺の犯行は合理的な危険の分散という保険制度の目的を害し、多数の善良な保険加入者に被害を転嫁して保険制度の根幹を揺るがす犯行であり、社会的弊害が大きい」と叱責した。

ただし、彼らが犯行を認めて反省する点と、それぞれ犯行回数が1回に止まる点などを考慮して判決を下したと説明した。
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