人気ゲームの「男性嫌悪のハンドサイン」に対する性的侮辱…告訴したが警察は「不送致」=韓国
人気ゲームの「男性嫌悪のハンドサイン」に対する性的侮辱…告訴したが警察は「不送致」=韓国
韓国のネクソンの人気ゲーム「メイプルストーリー」の広報映像で「男性嫌悪のハンドサイン」を描いた当事者と誤って名指しされた女性に対して3500件余りの性的侮辱などが発生、被害者が41件の告訴状を提出したが、警察は事件を不送致決定した。

 5日、ソウル瑞草警察署は、アニメーターのA氏が自分に対するオンライン掲示文を作成したネットユーザーを情報通信網法上の名誉毀損(きそん)、性暴力処罰法上の通信媒体利用淫乱などの疑いで告訴した事件を不送致処理したと明らかにした。

 警察は「多少無礼で嘲弄混じりの表現に過ぎない」と判断したが、論難が予想される。

 昨年11月、スタジオルーツ(アニメーション制作会社)は、ネクソンなど複数のゲーム会社に納品した広報映像に、男性嫌悪の象徴である人差し指の形が用いられたという疑惑が、一部のネットユーザーによって提起された。この過程で、スタジオ職員であるA氏は、ネクソンのゲームの広報映像の中の人差し指の形のコンテを描いた人物として名指しされた。

 その後、A氏に対してオンラインコミュニティで個人情報が流され、侮辱的な発言が続いた。しかし、実際にコンテを描いた人物は40代の男性であることが明らかになった。A氏は6月、オンライン掲示文作成者らに対する告訴状を瑞草警察署に提出した。

 しかし警察は「被疑者が告訴人を批判したことは、論理的帰結が認められる」とし「A氏が過去フェミニストに同調するような内容のツイッター文を掲示した事実がある」として問題の掲示文作成行為が犯罪に該当しないと結論を下した。

 A氏側は、警察の捜査結果について、捜査が適切に行われていないと判断し、異議を申し立てる予定だという。
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