ウィジョンブ(議政府)地方検察は児童虐待殺害の容疑で30代の男性館長、A容疑者を拘束起訴したと7日明らかにした。A容疑者は先月12日午後7時20分ごろ、ヤンジュ(楊州)市のテコンドー道場でA容疑者が巻いて立てておいたマットの間に5歳のB君を逆さにして入れ、20分以上放置した容疑で緊急逮捕された。
B君が心停止の状態で病院に運ばれ意識を回復できない状況で、警察は児童虐待犯罪の処罰などに関する特例法上の重傷害の容疑でA容疑者を先月19日、検察に送致した。
捜査が進められる中、先月23日にB君は死亡した。国立科学捜査研究院の遺体解剖の結果、B君が死に至った原因は「窒息による脳損傷」という1次所見が出た。
その後、検察はB君が死亡した事実を考慮し、A容疑者に適用する容疑などについて法理検討をし捜査を進めてきた。
検察は大きく3つの点でA容疑者に殺害の故意があるとみて児童虐待殺害罪を適用した。捜査の結果、A容疑者はB君をマットの穴に逆さにして入れた後、B君が「出してください」と叫び、一緒に働いていた道場の師範らも出してあげるべきだと建議したものの、何の措置も取らなかった。
また、館長室に設置されたCCTV(防犯カメラ)画面を通じB君の状態を確認することができたものの、何の措置もなく長時間放置した。
そのほかA容疑者は幼少年スポーツ指導者の資格を所有し児童体育学を履修した経歴があり、応急措置が可能だったにもかかわらず、実際にB君が意識不明の状態で発見された後も心肺蘇生をまともにせず、むしろCCTVを削除し犯行を隠蔽(いんぺい)しようとした。
また、捜査機関では復旧されたCCTV画面を分析し、A容疑者が犯行前にB君を殴るなど追加の被害状況も確認し、公訴状に虐待行為も含めた。
重患者室で治療を受けていたB君が回復する可能性が希薄な状況で、B君の家族は病院側と協議し延命治療を中断したと伝えられた。
検察関係者は、「未必の故意に対する十分な検討を経て、殺害の故意があるとみて児童虐待殺害罪を適用した」と説明した。
A容疑者から別の虐待を受けたと主張する被害児童らの告訴事件の捜査と、残りの児童らに対する全数調査はキョンギ(京畿)北部警察庁で進められている。
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