韓国公正委員会、「ランキング操作」のクーパンに課徴金1628億ウォン…流通業界最高額

韓国公正取引委員会は、「ランキング順」の検索順位を操作し、消費者に自社ブランド（PB）商品の購入を誘導したクーパンに対して、最終的に1628億ウォン（約173億円）の課徴金の納付を命じた。これは韓国内の流通企業に課された課徴金の中で過去最高額となる。

　公正委員会は、クーパンが行った不正行為の詳細を記した議決書を7日に送付。議決書には、検索アルゴリズムの操作停止と、消費者を誤解させる従業員レビューの作成を禁じる是正命令が含まれている。これにより、クーパンは1628億ウォンの支払いを命じられた。

　以前にも、委員会はクーパン対する制裁を議決し、1400億ウォンの課徴金の納付を命じたことがある。ただし、これは2019年2月から委員会の調査が行われた昨年7月までの売上高を基に算出された額だった。

　クーパンは昨年7月以降も、問題となっているアルゴリズムの操作と従業員レビューの作成を続けてきた。そのため、委員会は昨年7月以降の審議まで関連する売上を基に課徴金を再計算し、228億ウォンを追加で課した。

　課徴金と是正命令の実施には相当な時間がかかると予想される。以前にクーパンは、委員会の決定を受け入れられないとして行政訴訟を提起し、是正命令と課徴金に対する執行停止を申請する意向を明らかにしたことがある。

　結局、最終的な課徴金と制裁の有無は、今後の裁判所での審査を通じて決定される見込みだ。委員会の関係者は「議決書の内容と送付の有無は公表できない」としながらも、「今後の行政訴訟など必要な手続きには誠実に対応する」と述べた。

　これに対し、クーパンの関係者は「議決書を受け取り、対応策を検討中」と述べた。