韓国国防省「北の “ゴミ風船”により国民への被害が発生」…「監視を強化」
韓国国防省「北の “ゴミ風船”により国民への被害が発生」…「監視を強化」
韓国の国防部(省)は「北朝鮮による対韓 “ゴミ風船”の散布により、国民の生命と安全を脅かす被害が発生している」とし「対備態勢を強化する」と明らかにした。

国防部は8日、国会における国防委員会全体会議の業務報告で「北朝鮮は5月28日から7月24日まで、10度にわたり計3600余個のゴミ風船を飛ばした」と伝えた。

国防部のよると、北朝鮮による対韓風船の中身は、初期には糞尿や堆肥(たいひ)・タバコの吸い殻などであったが、その後は紙やビニール・布切れとなり、最後は紙くずへと変化した。

韓国軍はこのような変化にともない、初期の「汚物風船」から「ゴミ風船」へと名称も変更した。

北朝鮮の対韓風船散布により、車両や住宅の破損など41件の被害が発生し、また民間航空機の離着陸時に危険な状況が起きるなど、国民の生命と安全を実質的に脅かす被害まで発生した。

国防部は、北朝鮮の意図について「(韓国民間団体の)対北風船により韓国の理念などが流入することを恐れている状況の中、対韓風船散布により南南対立(韓国内での対立)を助長すると同時に、対北風船を遮断させようとする目的がある」と分析した。

国防部は、北朝鮮の挑発に対して「米韓連合防衛態勢の下で監視を強化し、北朝鮮の挑発を抑止するとともに挑発時は強力を対応する」と強調した。

さらに対北拡声器については「放送を日常化し、さらなる挑発に踏まえ対備態勢を維持していく」と伝えた。

Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 96