新型コロナ患者4週間で6倍急増…入院患者の65%は65歳以上=韓国
新型コロナ患者4週間で6倍急増…入院患者の65%は65歳以上=韓国
韓国では最近、新型コロナウイルスによる入院患者が6倍近く急増したことが分かった。

韓国疾病管理庁は今月8日、保健福祉部、食品医薬品安全処、行政安全部など関係省庁合同で新型コロナウイルス流行動向を共有し、対応方案を点検したと10日明らかにした。

疾病庁が医療機関220カ所を標本監視した結果、ことしの新型コロナによる入院患者数は2月第1週目(875人)以降継続して減少し、6月末から再び増加している傾向だ。

特に最近4週間の新型コロナ入院患者数は、7月第2週目148人、第3週目226人、第4週目475人で、8月第1週目まで5.8倍規模となった。

年齢別では65歳以上が全入院患者数1万2407人の65.2%(8087人)を占め、最も多かった。50~64歳が18.1%(2251人)、19~49歳が10.3%(1283人)の順だった。

疾病庁は過去2年間の流行傾向を考慮し、今月末までは新型コロナ患者が増加すると予測した。

インフルエンザおよび呼吸器ウイルス病原体標本監視で、新型コロナウイルス検出率は7月第2週目の13.6%から8月第1週目39.2%と、4週連続上昇した。

最近の新型コロナの流行は、オミクロン派生型であるKP.3変異ウイルスが主導していることが把握された。KP.3変異株は7月基準45.5%で、6月比33.4%ポイント増えた。

韓国政府は、新型コロナ患者が増加しているが、中等症(重症と軽症の間)患者が93.8%を占めており、既存の医療体系で対応できると見ている。

8月第1週目の平日、緊急治療室の一日平均内院患者1万9521人のうち、新型コロナ患者は5.1%(996人)であり、このうち重症患者は6.2%(62人)で、大半は中等症または軽症患者だ。

ただし、65歳以上の高齢者や基礎疾患者など高リスク群は、新型コロナ感染時に重症化する可能性があるため、適時治療を受けるよう管理体系を強化することにした。

韓国政府は新型コロナ治療薬と自己検査キットが需要が急速に増加している状況にも積極的に対応する方針だ。

疾病庁は先月、地域の保健所と病院、薬局に新型コロナ19治療薬7万6043人分を供給した。直前の月である6月(737人分)より約103倍、ことし5月(1812人分)比約42倍と、治療薬供給量が増加した。

疾病庁は新型コロナ治療薬を追加購入し、今月内に迅速に供給する予定だ。

併せてことし10月には新型コロナワクチン接種が開始される。65歳以上の高齢者や免疫低下、療養病院などの感染脆弱施設入院・入所者など高リスク群は無料で接種可能だ。高リスク群ではない12歳以上の一般国民は、本人が接種費用を負担する。
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