韓国農水産食品流通公社(aT)の農食品輸出情報によると、7月4日に発表された2024ミシュランガイドのドバイ版に初めて韓国料理のフュージョンレストラン「ホー・リー・カウ(Hoe Lee Kow)」が紹介され注目を集めている。韓国料理がドバイでミシュランガイドの「ビブグルマン」に選ばれたのは今回が初めてだ。
ミシュランガイドはホームページで「韓国的な要素があり、楽しく華やかに壁を飾ったレストランはバーベキューを専門にしている。厳選された和牛とタレにつけて焼いた鮭をコチュジャンソースと共に提供される」として「価格帯が良く、特にビジネスランチが良い」と紹介している。
ミシュランガイドはフランスのタイヤメーカーであるミシュラン(Michelin)が1900年から自動車のドライバーのために発行しているガイドブックで、フランス全国の地図・飲食店・自動車整備所・ガソリンスタンドなどの情報を提供してきた。現在は全世界の美味しいレストランの指標としてよく知られている。ミシュランの審査員らが匿名でレストランを訪れ、料理を味わい、所定の基準に従って「星」をつける。
ドバイでは今年3度目のミシュランガイドが発表された。まだ最高等級の「三つ星」をつけたレストランはなく、「二つ星」が4か所、「一つ星」が15か所、「ビブグルマン」が18か所選定された。「ビブグルマン」は、手頃な価格で素晴らしい料理を提供するコストパフォーマンスの高いレストランを意味する。
今回ビブグルマンに選ばれた「ホー・リー・カウ」は、昨年シンガポール出身のシェフがオープンした韓国料理のフュージョンレストランだ。ドバイヒルズモール(Dubai Hills Mall)の向かいにあるこのレストランは、ハフェ(河回)タル(伝統的なお面)や扇子、ハンボク(韓服)など韓国の伝統的なアイテムで店内を飾り、韓国の雰囲気を出している。メニューには「カルビタン」や「ヘムル(海鮮)パジョン(チヂミ)」などが韓国式の発音そのままで書かれていた。
この中でも人気メニューは炒めラーメン、スンドゥブチゲ、ヘムルパジョンなどで、全般的に韓国料理に日本料理や中華料理のエッセンスが少しずつ加味されたフュージョン料理だ。セットメニューを注文すると、韓国料理の特徴ともいえるメイン料理に「おかず」が出される。食堂を訪れた韓国農水産食品流通公社の関係者は「スンドゥブチゲはコチュジャンベースでとろっとしており、トッポギは揚げた餅にチーズを泡のようにしたソースを添えるなど、シェフの韓国料理に対する再解釈を垣間見ることができる料理だった」と語った。
ただし残念な点としては、「ホー・リー・カウ」がビブグルマンに選定される際に、料理のカテゴリーが「アジアンコンテンポラリー」に分類されていることを挙げた。全てのメニューが韓国料理で、レストラン自体も韓国料理のバーベキューレストランとして積極的に広報しているにもかかわらず、まだアジア料理に分類されているのだ。
韓国農水産食品流通公社の関係者は「現在UAEには合計29店(ドバイに15店)の韓国料理レストランがあるが、このところ韓国料理に対する需要が増加したことを受けて、新しいレストランやカフェが続々オープンしている」と語り「韓流ブーム以前にはゲストハウスの隣に小さな韓国料理店があるのが全てだったことに比べると、注目に値する成長」と述べた。
さらに「実際に韓国料理店に行ってみると、客の大部分が外国人で、ビビンバやプルコギのような代表的なメニューは一つ一つ説明する必要がないほど中東でも韓国料理が馴染みのある料理になっている」と語り、「ドバイには美味しい韓国料理店がとてもたくさんあるが、来年のミシュランガイドに果たして別のレストランが追加されるかに関心が集まっている」と付け加えた。
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