夕食会で会話する尹大統領(右)と李元大統領(大統領室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
夕食会で会話する尹大統領(右)と李元大統領(大統領室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領を公邸に招き、夕食会を開いた。

 李氏は大統領在任中の収賄や横領の罪で2018年3月に逮捕・収監され、20年に懲役17年の実刑判決が確定したが、22年12月に尹氏の新年特別赦免(恩赦)を受け、残り約15年の刑期が免除されるとともに選挙権や被選挙権も回復した。

 尹氏と李氏の面会は約1年ぶり。尹氏夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏、李氏夫人の金潤玉(キム・ユンオク)氏も同席した。

 大統領室によると、尹氏と李氏は政局について幅広い意見交換を行った。

 李氏は最近の政治状況について「国会での極端な与野党の構図の中で、(少数与党の)国民の力は野党同然だ」とし、政権を担い続けるためには党と政府が一丸となることが何よりも重要だと述べた。難関を乗り越えるためには団結するしかないと重ねて強調した。

 李氏の発言は、過半数を占める野党単独での法案処理と大統領の拒否権行使が繰り返される中で、与党と政府の間で意見の隔たりが浮き彫りになっている状況に対し懸念を示したものとみられる。

 尹氏は李氏に国政運営に関する助言も求めたという。また、先ごろ原発運営会社の韓国水力原子力がチェコの新規原発建設事業の優先交渉対象者に選ばれたことも話題にあがった。


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