130m空を飛ぶ「ソウルの月」…今月から運行開始=韓国
130m空を飛ぶ「ソウルの月」…今月から運行開始=韓国
「浮いてる、浮いてる!」

13日午後、韓国汝矣島(ヨイド)公園の「ソウルの月」のテスト運行現場。炎天下の中でも「ソウルの月」に乗るために市民、インフルエンサー、記者が集まった。「ソウルの月」は直径22メートルの巨大な月の形をした気球で、加熱装置ではなくヘリウムの浮力を利用して空に舞い上がる。上空から漢江と高層ビルの全景が一望できるのが特徴だ。

10人余りの参加者が気球に搭乗すると、パイロットの出発信号とともにふわりと浮かんだ。搭乗者からは歓声が上がった。

「ソウルの月」はまるで無重力状態であるかのように優しく上空に舞い上がった。数分でソウル130メートル上空に到達すると、国会議事堂や南山タワーなど、ソウルの景色を楽しめる。130メートル上空の風は、夏の暑さを一気に吹き飛ばすほど涼しいという。

「ソウルの月」はソウル市とソウル観光財団が、夜間観光コンテンツ強化のために半年にわたって開発した係留式ガス器具だ。係留式とは、ケーブルやロープで地面と連結し、一定の高度以上は上がらないように制限する方式を意味する。

「ソウルの月」は、安全性の確保に特に力を入れた。航空技術院から飛行性能、安全管理など計56項目に対して点検を受け、先月、機構安全性認証を獲得した。器具本体がケーブルで地面と連結されており、飛行区間ではない他の場所に離脱する危険性が非常に低いのも長所だ。

この日の運行を担当したパイロットのホン・ジャンヒ氏は「多くの方々が最初は揺れるのではないかと心配するようだが、実際はかなり安定的だ」として「ソウル都心の夜景を空中から見物できる『ソウルの月』をぜひ一度経験してみてほしい」と話した。

「ソウルの月」は最終点検を経て、今月23日から正式運営を始める。搭乗可能日は火~日曜日(月曜日は休み)で、営業時間は12時から22時までだ。搭乗人員は1回当たり最大20人、飛行時間は15分前後だ。風が強い日には安全を考慮して運行が中止されたり、搭乗人員を減らすこともありうる。価格は大人(満19~64歳)2万5000ウォン、子供(36カ月~満18歳)2万ウォンだ。
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