ソウル大学発展財団のウェブサイトには、「SNU(ソウル大学の英語略称)Family車ステッカーをお送りします」という申し込みバナーが掲載されている。財団は「保護者と子どもの情報を入力すれば、学校のニュースや募金事業の案内などのサービス提供と記念品を送付する」と案内している。
物議を醸しているのは、この記念品に含まれる保護者用車ステッカーだ。ステッカーのデザインを見ると、「プラウド・ペアレント」(PROUD PARENT)、「プラウド・ファミリー」(PROUD FAMILY)、「アイム・マム」(I'M MOM)、「アイム・ダッド」(I'M DAD)という文言とともに、ソウル大学のロゴが描かれている。
これを見たあるネットユーザーは、フェイスブックで「親、家族、母、父のステッカーは、ソウル大学が自らこの社会の低俗な精神水準を証明していると言わざるを得ない」と批判した。
そして、「ますます増える後進国型の階級主義的な俗悪さ、すでに成人したソウル大学生を育てた親であることを誇りに思い、そのことで子どもを未熟者にしてしまう。そのことにさえ気づかない思考の水準、これらすべてを何の問題意識もなく公式化した財団側の発想と実行した野暮さなど、何一つ欠けることなくこの国の現状を正しく示している」と投稿した。
一方で、大学が販売する単なる記念品であり、ソウル大学の名前が付いているからといって特別な意図があるわけではないという擁護論もある。また、学生とその家族が自分たちの努力を誇示することに何の問題があるのかという意見も出ている。
あるネットユーザーは、「ソウル大学に通う学生の親がソウル大学のステッカーを貼れば問題で、地方大学に通う学生の親が地方大学のステッカーを貼れば問題にはならないのか」とし、「セントラルワシントン大学には親用のステッカーがある。アイオワ州立大学も、イェール、ハーバードも同様だ」と述べた。
発展財団側も問題となっているステッカーについて、「ソウル大学の構成員としての帰属意識を高める目的だった」と説明した。
一方、該当する車ステッカーが最初に配布されたのは今年の1月で、現在までに受け取った人は2100人以上に上るという。
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