登校中の女性中学生を殺害しようとした男子高校生、2か月前に犯行を予告=韓国
登校中の女性中学生を殺害しようとした男子高校生、2か月前に犯行を予告=韓国
学校の始業日に登校中の女子中学生を鈍器で殴り殺害しようとした男子高校生が、2か月前に女子中学生に危害を加えることを予告していたものの、犯行を防ぐことはできなかったことがわかった。

キョンギ(京畿)アンサン(安山)サンノク(常緑)警察署は19日、殺人未遂の容疑で高校生のA君を現行犯逮捕し調査している。A君は同日午前8時16分、安山市常緑区の中学校付近で登校中だったBさんの頭を鈍器で殴り、凶器を振り回してけがをさせた容疑を持たれている。

犯行当時のCCTV(防犯カメラ)映像を見ると、A君はBさんの後をつけて奇襲的に後ろからBさんの頭を鈍器で殴った。Bさんが抵抗したにもかかわらず髪の毛をつかんで暴行を続け、落とした鈍器を拾う間にBさんが逃げると、しばらくにらみつけ、ポケットから凶器を取り出して再び飛びかかった。

50メートルほどBさんを追いかけ凶器を振り回したA君は、これを目撃した付近の店の店主に制圧された後、出動した警察官によって現行犯逮捕された。Bさんは出血が多い状態で病院に運ばれたものの、命に別状はないという。

検挙されたA君が持っていたかばんの中には別の種類の凶器と遺書が入っていた。遺書にはA君が過去に犯行を計画したものの失敗したという内容などが記されていた。

知的障害のあるA君はBさんが通っている中学校の2年先輩で、以前から学校の先輩・後輩としてBさんと顔見知りだったと伝えられた。

警察はA君がBさんにストーカー行為をし犯行に至ったと推定している。

これに先立つことし3月31日、Bさんの父親から「娘が1年前から知る男子学生が、娘が拒否しているにもかかわらず付きまとっている」という内容のストーカー被害通報があったが、通報当時にBさんの父親がA君の氏名だけを伝え、連絡先についてはわからないと言ったため、A君に対する調査および立件措置は取られていなかったと警察は説明した。警察はBさん側に告訴手続きなどを案内することで手続きを終えていた。

ことし6月27日にはA君の学校の相談教師がA君と相談後に学校専門警察官に通報をしていた。

相談教師は、「A君と相談したが、『Bさんに危害を加え、自殺をする』と言った」と伝えた。学校専門警察官はBさんにこのような事実を伝え、スマートウォッチの支給案内などの安全措置を取ったものの、Bさんはスマートウォッチの支給申請をしていなかったと把握された。

また、学校専門警察官はA君の両親と協議した上で、A君を精神病院に入院させた。A君は先月2日に病院に入院したが、約20日後の26日に退院した。警察はA君側に退院を遅らせるよう説得したものの、A君の退院の意思が強かったため退院することになったと伝えた。

警察は今月13日にA君側に電話をするなどのモニタリングをしたものの事件を防ぐことはできなかった。A君は警察で、「Bさんが会ってくれなくて腹が立った」という趣旨の陳述をした。

警察はA君に対する調査を終え次第、拘束令状を申請する方針だ。
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