尹大統領夫人の高級バッグ疑惑、検察の結論は「嫌疑なし」…近日中に検事総長へ報告=韓国
尹大統領夫人の高級バッグ疑惑、検察の結論は「嫌疑なし」…近日中に検事総長へ報告=韓国
韓国大統領夫人の高級ブランドバッグ受領疑惑に関する捜査が、ついに結論を迎えた。ソウル中央地検は、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の夫人であるキム・ゴンヒ(金建希)氏に対する贈賄防止法違反の疑いを認めないという判断を下し、「嫌疑なし」と結論付けた。この決定は、イ・ウォンソク(李沅ソク)検事総長への報告を経て、近日中に最終処分が下される見込みだ。

 21日、韓国の法曹関係者によると、ソウル中央地検刑事1部は最近、イ・チャンス(李昌洙)ソウル中央地検長に、金氏には贈賄防止法違反の疑いが認められないという捜査結果を報告した。李総長が専門捜査チームの立ち上げを指示してから約4か月で結論を下した。

 捜査チームは、金氏が2022年9月に受け取ったとされる高級ブランドのポーチバッグが、大統領の職務とは無関係であると判断。チェ牧師と金氏の親交関係や、キム・チャンジュン(金昌準)元米国連邦下院議員の国立墓地への埋葬などを請託(依頼)したとされる内容を検討した結果、「見返り」を求めたというよりは、「個人的な関係で感謝の贈り物をした」と結論付けた。これにより、尹大統領にも贈賄防止法上の申告義務はないとされる。

 今年の5月2日に李総長の指示で組織された捜査チームは、金氏を含む大統領室の行政官や、チェ牧師など事件関係者を調査。大統領室から高級バッグを任意提出してもらい、チェ牧師が撮影した動画の中のバッグと同じものか検証し、その結果このような結論を下した。

 李地検長は、近日中に捜査結果を李総長に直接報告する予定だ。大検察庁(最高検察庁)の定例週次報告がある22日に報告が行われる可能性がある。

 ただし、捜査結果の公正性を保証するために外部の意見を聞くとして、検察捜査審議委員会が召集される可能性もある。その場合、最終結論が出るまでさらに時間がかかるものと見られる。

 金氏にバッグを渡したチェ牧師は、23日に事件関係者(被疑者)の身分で大検察庁に捜査審議委員会の召集を申請すると明らかにしている。

 また、李総長が職権で捜査審議委員会を召集する可能性も残されている。ただし、任期内の事件の終結を強調してきた李総長の退任まで残り1か月もないため、委員会を召集しない可能性もあるという。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104