2018年の詐欺事件がソラナETF承認の「鍵」になる可能性

アナリストは、現時点ではソラナの上場投資信託（ETF）が承認される可能性は低いと考えているが、VanEckのデジタル資産部門の責任者は、まだ可能性があると考えている。

VanEckのデジタル資産研究責任者であるMatthew Sigelは最近X(旧Twitter)で、彼の会社はまだソラナがビットコインやイーサリアムのような商品であると信じていると語った。この分類は、ソラナが米国で独自の暗号通貨ETFを立ち上げるために必要な分類である。

その上で、6年前の2018年に終了したマイビッグコイン(My Big Coin-MBC)という暗号資産（仮想通貨）詐欺事件が現在の状況を覆すことができると言及した。

彼はこの日、X(旧Twitter)の投稿で「この信念は、進化する法的観点から生まれたもので、裁判所と規制機関は、特定の暗号通貨資産が1次市場では証券として機能することができるが、2次市場では商品のように機能することができることを認め始めた」と述べた。

2018年、米国商品先物取引委員会(CFTC)はこの会社の創業者を詐欺的な顧客販売容疑で起訴し、「彼らはMBCトークンを詐欺的に販売し、その使用と価値を欺いた」と述べ、「これは商品先物取引法に違反している」と述べた。

被告は、MBCトークンを参照する先物契約が存在しないため、MBCトークンは商品ではないと主張し、事件の却下を求めた。

しかし、裁判官はMBCトークンがビットコインと同じように「仮想通貨」であることを指摘し、天然ガスと類似の比喩を挙げてMBCトークン側の主張を受け入れなかった。これにより、CFTCはMBCが商品であると主張することができ、事件は進行することができた。

創業者はその後、2022年に連邦陪審員によって有罪判決を受け、100ヶ月の刑と被害者に760万ドルを賠償するよう命じられた。

シーゲル氏は、「このような論理は、ソラナのようなデジタル資産にも適用することができ、ETF規制の未来を形成することができる」と強調した。