【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は22日発表した経済展望改定版で、2024年の実質国内総生産(GDP)成長率を2.4%と予想した。今年5月時点の見通しから0.1ポイント引き下げた。

 4~6月期のGDP(速報値)が前期比0.2%減少したのに続き、7~9月期に入っても民間消費など内需が大きく改善されていない点を反映したものとみられる。

 異例の高成長となった1~3月期の成長率(1.3%)を踏まえ、5月に24年の成長率見通しを2.1%から2.5%に引き上げたが、3カ月で下方修正することになった。

 韓国銀行は24年の成長率見通しを22年11月に2.3%と予測した後、昨年2月は2.4%、5月は2.3%、8月は2.2%、11月は2.1%、今年5月は2.5%と修正してきた。

 韓国の24年の成長率見通しは、政府と経済協力開発機構(OECD)が2.6%、韓国開発研究院(KDI)と国際通貨基金(IMF)が2.5%と予測している。海外の金融機関では米ゴールドマン・サックスが2.3%、米JPモルガン・チェースが2.7%、英バークレイズが2.6%、野村証券が2.5%と見通した。

 韓国銀行は2025年の成長率見通しを5月時点と同じ2.1%で据え置いた。

 24年の消費者物価上昇率の予測は従来の2.6%から2.5%に下方修正した。農産物価格の上昇が落ち着き、国際原油価格も安定傾向を示していることが反映されたものとみられる。

 韓国銀行は中東情勢の悪化など突発的な変数がなければ、物価上昇率は鈍化の流れを維持し、今年下半期には2.4%程度まで下がると予想してきた。

 25年の物価上昇率の予測は2.1%を維持した。


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