釜山市内の水産市場「チャガルチ市場」に水産物の放射性物質検査の結果が表示されている(資料写真)=(聯合ニュース)
釜山市内の水産市場「チャガルチ市場」に水産物の放射性物質検査の結果が表示されている(資料写真)=(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】日本が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出を開始してから24日で丸1年になるのを前に、韓国南部・釜山市は22日、放出前から現在まで全ての調査地点の放射性物質濃度に変化はなかったと発表した。

 釜山市は25カ所の海水の放射性物質を検査し、結果を公表している。

 同市は水産物の輸入・生産・流通の段階別に放射性物質検査を行い、輸入水産物の原産地表示の取り締まりや水産物消費促進事業も行った。昨年から今年8月16日まで水産物2934件の放射性物質検査を行った結果、基準値を超える放射性物質が検出された例はなかった。

 また、主な水産物販売地域15カ所を対象に取引金額や件数などを分析。放出前の2023年7月に比べ、取引金額は81%、件数は103.3%増加したと明らかにした。

 釜山市は昨年3月から行政副市長が団長を務める汚染水対応チームを設置し、運営している。同市の朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)市長は「釜山の海と水産物は汚染水の放出から1年が過ぎた今も科学的、客観的に安全だ」として、「今後も汚染水の監視・分析をしっかり行い、海と水産物の安全性を高めていく」と述べた。


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