ヘブンコリアによる、ラドン遮断評価の構造図
ヘブンコリアによる、ラドン遮断評価の構造図
無色無臭のラドンは嗅覚で感じることができないため、遮断が難しい放射性物質だ。韓国では2018年、ベッドのマットレスから基準値以上のラドンが検出され議論の的となった。室内のラドンの80~90%は土壌のほか老朽化し割れた建物の床などの隙間から流入し、シックハウス症候群などの症状を誘発する。

ヘブンコリアは韓国原子力研究院先端放射線研究所のチョンウプ(井邑)分院から、ラドン遮断物質とその製造方法に関する特許技術5件について技術を伝授され、ラドン研究企業として発足した。

同社はエコ素材を使ったエチレン酢酸ビニールとラドンを吸着する多孔性物質を利用し、新たな造成物を製造する。イオン性の界面活性剤などを添加した後、放射線を調査してラドン用物質が均等に拡散するよう表面の特性も変えた。結果、従来の塗料のラドン遮断率が75%だったのに対し、同社研究チームの塗料は高濃度のラドン放出環境下でも90%以上となっている。

同社は、ラドン遮蔽機能と抗菌性を追加した「ラドン・キーパー」という新製品を販売する予定だ。GS建設やサムスン物産など103社と提携して販売する。9月から生産設備を導入して年末に生産開始。2028年まで売上高100億ウォン(約10億8619万円)を目指している。



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