ソウル市内の現代自動車社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内の現代自動車社屋(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の現代自動車は28日、ソウル市内で開いた「CEOインベスターデー」で中長期戦略「現代ウェイ」を発表し、今後10年間で未来モビリティー事業に120兆ウォン(約13兆円)を超える投資を行うと明らかにした。

 現代ウェイは▼市場状況に機敏に対応するための「現代ダイナミックキャパビリティー」▼多様なモビリティー事業拡張のための「モビリティーゲームチェンジャー」▼水素社会への転換に備えるための「エネルギーモビライザー」――の3大戦略を柱とする。

 これにより、現代自動車は今年から2033年までの10年間に120兆5000億ウォンを投資する。昨年発表した10年間の投資額(109兆4000億ウォン)に比べ10.1%増加した。

 同社は高級車ブランド「ジェネシス」を含め、30年に年間世界販売台数555万台を達成するという目標も提示した。

 23年の販売実績を30%以上上回る目標で、各国の生産施設を拡張して100万台分の生産能力を追加する予定だ。

 なかでも電気自動車(EV)モデルの販売台数は全体の約36%となる200万台を目標とし、主要市場の北米で69万台、欧州で46万7000台の販売を目指す。

 このため、独自開発したハイブリッドシステムを改善し、競争力を強化してハイブリッド車の需要に積極的に対応する。

 現代自動車は準中型と中型の7車種に搭載しているハイブリッドシステムを小型、大型、ラグジュアリークラスにも拡大し、計14車種に適用する。 

 ジェネシスは、EV専用モデルを除いた全車種でハイブリッドオプションを提供する。

 28年にはハイブリッド車133万台を販売するという目標も示した。

 電動化のペース鈍化に対応するため、フル充電で900キロ以上走行可能な「EREV(レンジエクステンダーEV)」も発売する。

 EREVは内燃機関と電気自動車の長所を取り入れた車で、EVのように電力で駆動し、エンジンで発電してバッテリーを充電する。 

 現代自動車は26年末に北米と中国でEREVの量産を開始し、27年から発売する予定だ。 


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