化学素材大手コーロンインダストリーのFnC部門(以下、コーロンFnC)は、モンゴルとベトナムで衣料廃棄物の再生事業に乗り出すと発表した。

コーロンFnCは2023年9月、ソーシャルベンチャー企業のK.O.Aとコンソーシアムを組織し、韓国国際協力団(KOICA)が推し進める民間開発協力事業モデル「KOICA IBS-ESGイニシアチブ」に参加するための覚書(MOU)を締結していた。途上国で企業のESG(環境・社会・企業統治)に基づく活動を展開し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す。

同事業は大きく、循環工場の設立、衣料廃棄物活用の試験事業、循環ファッション専門人材の育成、意識改善活動からなる。

なかでも循環工場の設立は、カシミア衣料の廃棄物や衣料工場の余り生地、衣料在庫などを回収し、用途別に分類・再利用のための事前作業を行う繊維循環センターを設立する。モンゴルのウランバートルに2026年6月の完成を目指し、2025年に着工する。

衣料廃棄物活用の試験事業では、樹幹工場で生産する再生カシミアの原糸で作る製品を開発し、再生ファッション専門のブランドを立ち上げることを目標とする。

さらにモンゴル科学技術大学とベトナム国立大学の繊維学科内に循環ファッション科目を開設し、教材を開発することも決定している。



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