真冬の南極で初夏の気温…異例の「ピーナッツの形」地球が溶ける
真冬の南極で初夏の気温…異例の「ピーナッツの形」地球が溶ける
今年7月、真冬の南極大陸成層圏で異例の温暖化現象が発生したという調査結果が出た。北極と違い、成層圏の温暖化は南極では非常に異例な現象だ。

 3日(現地時間)、NASA地球観測所によると、NASAゴダード宇宙飛行センターの大気研究員ローレンス・コイ氏とポール・ニューマン氏は7月、南極大陸衛星層圏の平均的な気温から最高17度以上上昇したことを発見した。

 南極は北半球に位置する日本とは反対で、7月が真冬だ。一般的に南極成層圏は零下80度程度で想像できないほど寒い気候だが、7月7日には成層圏の気温が15度上がった。その後、7月22日には再び気温が下がり、8月5日に再び17度上昇した。コイ研究員は「7月は地球大気データ分析研究所が44年間記録してきた中で、最も早い成層圏温暖化だった」と話した。

 成層圏で発生する大規模な気流の渦である「極渦」も、不安定な形に変わった。南極の極渦は成層圏で発生する強い風だが、正常なら回転するコマのように丸い形を維持し、冷たい空気が閉じ込められる。ところが、先月5日には南極の渦が弱まり、ピーナッツ形に変わった。

 ニューマン研究員は「海水面温度と海氷など対流圏で始まった変化が上の方(成層圏)に伝播し、大規模な気候変動を起こす恐れがある」と説明した。南極の気温が急激に上がった原因については「理由を特定するのは難しい」と話した。

 一方、今年7月の南極の平均気温は、平年より最高で30度ほど高くなったという分析も出ている。先月4日、米CNNによると、今年7月には東南極の一部地域の気温が氷点下25度から氷点下30度ほどにまで上がっているという。CNNは、地球の氷の大部分が存在する南極大陸で、真冬にこれほど気温が高いのは致命的な海面上昇を起こしかねないと警告した。南極大陸のすべての氷が溶けると、地球の平均海面は45.72メートル高くなる。全世界の沿岸地域が致命的な打撃を受けると予想される。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88