韓国検察、文前大統領元婿の特恵採用疑惑で元大統領府行政官を尋問予定
韓国検察、文前大統領元婿の特恵採用疑惑で元大統領府行政官を尋問予定
韓国検察は、ムン・ジェイン(文在寅)前大統領の元婿であるソ氏の航空会社特恵採用疑惑に関連して、元大統領府行政官を公判期日前の証人尋問に臨ませる動きを見せている。この尋問は、来週中に行われる予定で、大統領の親戚管理業務を担当した経験を持つ元行政官が、ソ氏の採用に関与した疑いを明らかにするためのものだ。

 5日、韓国の法曹関係者によると、全州地検刑事3部は9日にソウル南部地方裁判所で開かれる公判前証人尋問で、元大統領府行政官のシン氏の供述を確保する計画だ。公判前の証人尋問は、主要参考人が検察への出席を拒否した場合、裁判に先立って行われる手続きだ。

 現在、政界に携わっているシン氏は、2018年に文氏の娘ダヘ氏がタイに移住する際の手助けをしたことで知られている。検察は、シン氏に対し、ソ氏のタイ・イースタージェットへの就職とダヘ氏夫婦の海外移住を大統領府がどのように支援したかを問う予定だ。

 当初、検察は先月26日に尋問を進める予定だったが、シン氏が欠席理由書を提出したため、日程が延期された。裁判所は、この事件で被疑者・被告発人身分である文氏やイ・サンジク(李相稷)元国会議員、タイ・イースタージェットのパク・ソクホ代表、チョ・ヒョンオク(趙顯玉)前大統領府人事首席など、事件に関わる複数の人物に期日通知書を送付している。

 一方、李元議員は先月27日、裁判所に映像裁判を申請したことが分かった。「イースター航空横領・背任事件」などで実刑を宣告され収監中の李氏は、全州刑務所で中継を通じて参加する予定だ。

 文氏は、証人尋問に応じない方針だ。被疑者の防御権保障のための手続きであるだけに、文氏などが尋問を受けたり、法廷に出席したりする義務はない。出席通知を受け取った文氏側は、今回の捜査自体が不当だという判断の下、検察が請求した証人尋問に応じることも適切ではないという結論を下したという。

 検察は先月30日にダヘ氏の住居地と済州島の別荘などに対する押収捜索を実施。現在は証拠物の分析を進めている。今後はその結果次第で、ダヘ氏に対する参考人調査の可否を検討する予定だ。
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