尹大統領はこの日、ソウルの大統領室で岸田首相と首脳会談を行った後、旧大統領府の青瓦台に移動。夕食会はおよそ2時間に及んだ。
尹大統領は「韓日関係を発展させることは選択ではなく歴史的責務」と述べ、「今後も予測しがたい難関が訪れるかもしれないが揺らいではならない」と強調した。
昨年5月、岸田首相が来韓して12年ぶりに両国首脳の「シャトル外交」が復活し、両首脳が共に広島の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を訪れた。韓日首脳がそろって同慰霊碑を訪問するのは初めてで、韓国大統領が訪れるのも初めてだった。同年8月には米大統領山荘のキャンプデービッドで韓米日首脳会談を開いた。
尹大統領はこうした歩みを振り返り、「こうした努力により現在、両国国民がいつにも増して活発に交流し、未来に向けた韓日関係の新たな歴史を共に書き続けている」と強調した。
岸田首相は日本と韓国で使われる「雨降って地固まる」ということわざを挙げ、隣国であるからこそ難しさもあるが、共に困難を乗り越え、結びつきを強くしてきたと振り返った。
また、朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節「朝鮮通信使」が残した「瓊瑶(けいよう)世界」という言葉に触れ、両国が互いに照らし合い、地域と世界で共に光を放つことを願った。
夕食会では金建希夫人が直接選んだ韓国料理と日本料理のメニューが供された。
両首脳が会談したのは今回で12回目。岸田首相は今月27日投開票の自民党総裁選に出馬しない意向を表明したが、次期政権でも両国の関係改善の動きが続くことに期待を示している。
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