岸田文雄首相は「日韓交流が活発な大学の1つであるソウル大学校で、次世代を担う学生と意見を交換できてうれしく思う」とし「日韓交流を通じて得た学びや友人との絆は自身の糧となり、未来の日韓関係の土台にもなる」と強調した。ソウル大学校を訪問した後は、専用機を利用して日本に帰国したことが確認された。
9月末に退任を控えた岸田文雄首相は、9月6日に韓国を訪れて、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と会談を行った。日韓の首脳は会談で、日韓国交正常化60周年の2025年を控えているだけに、持続した日韓関係の改善の方針を再確認した。
また、日韓首脳は第三国での危機発生時に自国民の待避・撤収のために、相互協力する内容の「在外国民保護協力覚書(MOU)」を締結し、韓国内の空港で日本の入国審査をあらかじめすることができる「事前入国審査制度」を導入するなど、出入国において簡素化する案を積極的に模索することで合意した。
続けて、日韓首脳は北朝鮮の挑発およびロシアとの密着関係の形成など、域内の脅威に対応するための日・米・韓の三角協力を強化することで意見を一致させて、インド・太平洋地域を含むグローバル協力案についても意見を交換した。
会談後には大統領府の本館に移動して、2時間ほど首脳夫妻が出席する夕食会も行ったことが分かった。
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