2025学年度の大学入試の随時募集(推薦入学に相当)の願書受け付けが9日、始まった。25学年度から定員が大幅に増加する医学部も募集人数のうち68%が随時募集で選ばれ、受験競争が本格化する。政府が医師不足などの対策として打ち出した医学部の定員増に反発する研修医らが医療現場を離脱するなどの混乱が続いている問題を巡り、医療界は問題を議論するための協議体への参加条件として医学部定員増の全面白紙化を要求しているが、政府は現実的に不可能だと一蹴した。
◇救急救命センターに軍医235人配置へ 現場では混乱も
政府は、大学医学部の定員増を巡る政府と医師側の対立により救急救命センターの運営に支障が出ている医療機関を対象に、軍医235人を順次追加投入する。これに先立ち、4日に軍医15人が医療機関に派遣・配置されたが、このうち一部が臨床経験や診療力の不足などを理由に救急救命センターでの勤務を拒否し、元の勤務先に戻すよう要求するなど混乱が生じている。医療界などでは、軍医や公衆保健医(兵役の代わりに公衆衛生業務にあたる医師)を医療機関に派遣する対策には実効性がないという指摘も出ている。
◇与野党 医学部増員巡り医療界に協議体参加要求へ
大学医学部の定員増に反発する研修医らが医療現場を離脱するなどの混乱が続いている問題で、与党「国民の力」の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表と最大野党「共に民主党」の朴贊大(パク・チャンデ)院内代表が会合を開き、同問題を議論するための協議体に医療界が参加するよう求めることで一致した。医療界は25、26年度の医学部の定員拡大計画を白紙に戻すことを協議体に参加する条件としている。
◇ディープフェイク 生徒・教員の被害434件に急増
一般女性の写真や動画を利用した性的な「ディープフェイク」(人工知能を使って作った精巧な偽物)が秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて拡散された問題で、生徒や教員の被害件数が急増している。教育部は、広域自治体(17市・道)の教育庁を通じて把握した今年1月から今月6日までの生徒・教員のディープフェイク被害件数は計434件だったと発表した。先月27日時点の調査では196件だったが、それから10日でさらに238件の被害が確認された。
◇祖先への「お供え膳」費用 伝統市場で前年比7.4%上昇
ソウル市農水産食品公社が今月3日、ソウル市内の伝統市場16カ所、大型スーパー8カ所、流通業者など計25カ所を対象に秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の茶礼床(先祖に供える膳)の食材を買いそろえるための費用を調査した結果、伝統市場での購入費用は24万785ウォン(約2万5700円)で、大型スーパー(28万8727ウォン)より16.6%安かった。昨年と比べると伝統市場での購入費用は7.4%、大型スーパーでの購入費用は8.4%上昇した。
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