「現役兵にならない方法」…元アイドル、診療記録を偽造し裁判に=韓国
「現役兵にならない方法」…元アイドル、診療記録を偽造し裁判に=韓国
医師の診療記録を偽造し現役兵から社会服務要員に兵役身体検査等級を下げた元アイドルグループメンバーの30代の男が裁判にかけられた。

チャンウォン(昌原)地方検察はこのような容疑(兵役法違反)で元アイドルグループメンバーのA被告を在宅起訴したと9日明らかにした。

A被告と犯行を共謀したA被告の母親B被告(50代)と病院の看護師C被告(60代)もそれぞれ兵役法違反と私文書偽造の容疑で裁判にかけられた。

3人は医師の診療記録を偽造し兵役身体検査の結果を1級から4級に下げた容疑を持たれている。兵役判定検査の身体等級1級~3級は現役兵だが、4級は補充兵役として公益勤務要員などを務める。

A被告は腰椎ヘルニアという偽造した結果をもとに4級の判定を受け、社会服務要員として兵役義務を履行した。

3人の犯行はB被告とC被告の保険詐欺の容疑を捜査している中で明らかになったという。検察が押収した3人の通話記録に、「現役兵にならない方法はないか」などという趣旨の内容が含まれていたと検察は伝えた。

この事件は当初、警察が捜査し、証拠不足により事件を不送致したものの、事件を引き継いだ検察が通話記録などの事件記録を分析した結果、容疑があると判断し警察に再捜査を要請した。

検察は兵役身体検査の際に提出された腰椎ヘルニア関連のMRIを2回にわたり医療鑑定し、A被告の疾病はなかったという点を確認した。

また、捜査の過程で看護士のC被告が加担した事実も明らかになった。C被告が勤務する首都圏の病院の診療記録で医師だけが作成できる診療記録にアクセスした状況が確認された。

C被告は病院のネットワークに接続し診療記録を偽造した容疑で裁判にかけられた。

検察関係者は、「今後も警察と有機的に協力し刑事司法制度が共同体の利益と市民の安全のために機能できるよう最善を尽くしていく」と話した。

兵務庁関係者は、「(裁判の結果、)兵役法違反が確定すれば既存の兵役処分を取り消し、再び兵役判定検査を実施し、その結果に応じて再び服務しなければならない」と説明した。
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