合同参謀本部によると、風船にぶら下げられたビニール袋の中にはごみなどが入っており、ビニールを燃やしてごみを落下させるための発熱タイマーが取り付けられていた。タイマーは一定の時間が過ぎるとビニールに熱を加える装置で、起爆装置とは異なる。
空中でビニールを燃やすようになっているが、地上で作動する場合、紙くずなどに火が付く可能性があると軍は判断している。合同参謀本部関係者は「引火性などはまだ確認されていない」として、「現在までに爆発物があった状況もない」と述べた。
軍は北朝鮮が風船で火災を起こす意図はなかったと判断しているようだ。ただ、火災につながる可能性がある場合、意図とは関係なく対応を強化しなければならないとの指摘が出ている。軍の関係者は「火災の正確な原因は関係機関が調べている」として、「軍と警察が協力し、被害を最小限に抑えるため必要な予防対策を講じている」と述べた。
金浦国際空港に近い工場の屋根では9日、北朝鮮の風船に取り付けられた装置と残骸とみられる物体が見つかった。工場では5日に火災が発生。消防当局が火災の原因を調査中に発見した。また、北朝鮮の風船の装置が原因と推定される火災がソウル郊外の京畿道・高陽の集合住宅や南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の山などでも発生している。
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