米国選挙が近づく中、スーパーPAC(特別政治活動委員会)の支出が増加している。

暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミニ(Gemini)とリップルラボ(Ripple Labs)の共同創業者が主に資金を提供するスーパーPACであるコモンウェルスユニティファンド(Commonwealth Unity Fund)は、共和党上院候補であるジョン・ディートン(John Deaton)の選挙のために60万ドル(約8600万円)以上を支出した。

6日、連邦選挙委員会(FEC)に提出された記録によると、コモンウェルスはマサチューセッツ州上院選挙で民主党の現職議員エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)に反対するメディア購入に約33万ドル(約4732万円)を使用した。スーパーPACはディートン氏を支持するメディア配置にも同額を支出した。

このメディア購入は、ディットンが3日、共和党上院候補に指名されて以来、仮想通貨の支援を受けたスーパーPACの最初の主要な支出の一つである。Winklevoss兄弟やKrakenの共同創設者であるJesse Powellをはじめとする仮想通貨業界のリーダーの支援を受け、2013年からマサチューセッツ州上院議員を務めているウォーレン議員の座を狙っている。

ディートン氏は、米国証券取引委員会(SEC)から訴訟を起こされているリップルやその他の仮想通貨企業を支援してきた弁護士であり、選挙運動中にSEC、特にウォーレン議員がデジタル資産に対する権限を過度に行使していると批判している。

マサチューセッツ州上院議員であるウォーレンは、議会公聴会で仮想通貨を公然と批判し、マネーロンダリングや麻薬密売などの違法行為に関連していると主張している。しかし、今年の選挙では、多くの民主党議員がウォーレン氏のこのような立場に反対し、大統領候補で副大統領候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)を支持しようとしている。

FECの記録によると、コモンウェルスはディットンを支持するために250万ドル(約3憶5850万円)以上を調達し、個人寄付者は8月14日現在、ディットンの選挙運動に約180万ドル(約2億5810万円)を直接寄付している。ウォーレンは2019年以降の再選に向けて1800万ドル以上を調達した。
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