REAIMサミットはAIの軍事分野での利用が国際平和や安全保障に及ぼす影響に対する国際社会の理解を深め、これに関連する国際規範の形成に寄与するために発足した多国間協議体で、政府と民間の双方が参加する。昨年、オランダで初会合が開かれ、2回目の今回は96カ国・地域から代表団や関係者など約2000人が参加した。
今回の会合で採択された文書「行動のための青写真」には「核兵器のない世界の実現を妨げず、核兵器使用に関する主権的な決定に関連する情報提供と実行において必須であるすべての行動に対し人間の統制と介入を維持することが重要だ」との文言が盛り込まれた。
また「国やテロ集団を含む非国家的行為者によって大量破壊兵器の拡散にAI技術が活用されることを防止する必要性」も強調された。
そのほか、潜在的に危険なAI基盤システムを含む軍事分野のAI能力を無責任な行為者が獲得、悪用することを防止するための強力な統制や保安措置の準備も重要であると指摘した。
「行動のための青写真」はこれまで61カ国・地域が支持を宣言した。会議を共催した韓国、オランダ、シンガポール、ケニア、英国のほか、米国、日本、フランス、ドイツなども支持した。ウクライナに侵攻したロシアは、昨年に続き今回も招待されていない。中国は検討中という。
韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は閉会のあいさつで「行動のための青写真」は始まりに過ぎず、今後発展させていく必要があるとし、「われわれは原則を具体的行動で実践するよう努力し、履行措置を用意するために努力し、同時に技術発展の速度に歩調を合わせようと努力する」と強調した。
韓国政府は今後、「行動のための青写真」をもとに、国連総会などで議論を続ける予定だ。
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