シンガポール、性犯罪者に体刑を…強姦未遂の韓国人男性が免れた理由
シンガポール、性犯罪者に体刑を…強姦未遂の韓国人男性が免れた理由
シンガポールで性的暴行の疑いで裁判にかけられた30代の日本人の男に体刑が確定した一方、今年5月に現地で同様の疑いを受けている50代の韓国人の男は体刑を免れた。

 10日、テレビ朝日などによると、2019年12月にシンガポールで初めて会った20代の女性が泥酔すると、宿舎に連れて行って性的暴行を加え、犯行場面を携帯電話で撮影した疑いが持たれている日本人の男A(38)が控訴をあきらめた。

 A容疑者は7月、シンガポール裁判所で懲役17年6か月と体刑20発を宣告された。日本人がシンガポールで体刑を宣告されたのは今回が初めてだ。

 CNA放送などシンガポールメディアによると、5月13日にはマンションのプールで女性住民に性的暴行を試みた疑いが持たれている韓国人の男チョ(51)が懲役8年4か月半の懲役刑を宣告された。

 チョ容疑者は事件当時、国内大手企業の現地法人でエンジニアとして勤務しており、短期滞在ビザでシンガポールに滞在していた。

 シンガポールで不同意性交未遂罪は最大懲役刑と罰金刑、体刑などを受ける可能性がある。チョは50歳を過ぎており、体刑は適用されなかった。

 不同意性交未遂のほか、公共器物破損、強盗、麻薬密輸などの罪を犯した16~50歳の男性に対し、体刑の宣告を必須と規定したシンガポール当局は、体刑が凶悪犯罪を抑制するという立場だが、一部の人権団体は明確な根拠がないと主張している。

 A容疑者の弁護人は「実際に体刑を受けた人の話によると、執行後にかなり大きな傷ができ、1~2か月程度はうつぶせになって寝なければならないそうだ」と話したと伝えられた。

 1994年、当時19歳だった米国人マイケル・ペイがシンガポールで自動車や地下鉄など公共器物を破損した行為で起訴され、6発の体刑を宣告されると、ビル・クリントン元大統領までが阻止しようとしたが、結局刑が執行された。

 体刑は医師の立会いの下、犯罪者が尻を露出した状態で刑枠に縛られたまま執行され、医師は処罰を受ける人の状況によって体刑の中止を決めることができる。執行後は薬を塗るなど処置後、再び監獄に送られる。

 体刑の執行者は、刑務官ではなく武術有段者で、長さ1.5m・直径1.27cm以下の木の棒で助走をつけながら最大時速160kmの速さで振り下ろされるため、一発だけでも身体活動に問題が生じるほどの衝撃があるという。
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