11日、韓国仁川インハ(仁荷)大学病院と連合ニュースによると、妊婦A氏(30)は早産の危険があるため、今月9日午前11時ごろ、済州大病院に移された。当時、済州大病院の新生児集中治療室には空き病床があったが、専攻医(研修医)集団ストライキなどで、担当医師は1人だけだったと伝えられた。
これに済州消防安全本部は、A氏の転院が必要だという連絡を受けた後、消防ヘリコプターを出動させA氏と医療陣を乗せてチュンチョンナムド(忠清南道)地域に移送した。燃料問題のため、ここで再びヘリコプターを乗り換えて仁荷大病院に向かった。こうしてA氏が移動した時間は合計3時間30分だった。
A氏は移送中、鎮痛抑制薬の効果も切れ、冷や汗を流しながら鎮痛に耐え、早産になるのかと心身ともに不安を抱えていた。
A氏は仁荷大学病院に搬送された後、新生児集中治療室で出生児をケアする医療スタッフや、高リスク妊婦を治療する産婦人科の医療チームがいるため、薬物治療を受けながら危機を乗り越えることができた。
A氏の夫B氏(31)は連合ニュースに「済州大病院からの移送に医師1人がついてくれたが、点滴注射の容量を確認するのも未熟で、関連装置操作や患者ケアも慣れていないようで不安だった」と、仁川に移動するほかなかった背景を明らかにした。
続いて「移送時間はとても痛い時間だったが(妻を診てくれた)教授に、心から感謝しているという言葉を必ず伝えたい」とし「われわれは危機を乗り越えたが、別の妊婦に同様のことがないよう、対策を設けなければならない」と声を上げた。
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