ＮｅｗＪｅａｎｓ　解任された事務所前代表の復帰要求

【ソウル聯合ニュース】韓国ガールズグループのＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）が１１日、所属事務所ＡＤＯＲ（アドア）の代表取締役を解任されたミン・ヒジン氏の代表取締役への復帰を求めるメッセージをアドア親会社のＨＹＢＥ（ハイブ）とＨＹＢＥのトップ、房時赫（パン・シヒョク）議長に投げかけた。

　ＮｅｗＪｅａｎｓのメンバー５人はこの日行ったユーチューブのライブ配信で、「私たちが望むのはミン・ヒジン代表が代表を務める経営とプロデュースが統合された本来のアドア」と話し、ミン氏の復帰を求めた。

　ミン氏とＨＹＢＥのあつれきが明るみになった４月以降、メンバーらはミン氏のために裁判所に嘆願書を提出したほか、音楽賞の授賞式でミン氏に感謝を伝えるなど、ミン氏を後押しする姿勢を示してきたが、ＨＹＢＥと房氏に対し、公の場で具体的な要求をしたのは今回が初めて。メンバーのＭＩＮＪＩ（ミンジ）さんは「こういう要請をするのは、ＨＹＢＥと争わずにうまくやっていく方法であるため」と説明した。

　アドアは先月２７日、同日開いた取締役会で、ＨＹＢＥの最高人事責任者でアドア社内取締役のキム・ジュヨン氏をアドアの代表取締役に選任したと発表。ミン氏の代表取締役解任の理由を「経営と製作の分離」と説明した。ミン氏については社内取締役としてアドアに残り、ＮｅｗＪｅａｎｓのプロデュースを担当するとした。ミン氏側は「解任は違法な決定」と強く反発する立場を表明した。

　メンバーらはライブ配信で「私たちが何か間違ったことをしたのか」などと強い口調でＨＹＢＥを批判した。予告なしで行われたライブ配信でメンバーらは暗い表情を見せた。

　ＤＡＮＩＥＬＬＥ（ダニエル）さんは「本当に私たちのためならアーティストを最優先に考えるという話だけせず、私たちが本当に頼ることができ、本当に楽しむことができ、好きな音楽で私たちが活動できるようにそのままにしてほしい」と話した。またミン氏の代表取締役解任は当日に報道で知り困惑したとし、「ＨＹＢＥ所属アーティストとして、『私たちはまったく尊重されていないんだな』と確信した」と語った。そのうえで「率直に言って代表がとてもかわしそうで、ＨＹＢＥはただ非人間的な会社にしか見えない。私たちがこのような会社を見て何を学ぶのか」と問いかけた。ミン氏について、「今のＮｅｗＪｅａｎｓを作った人」とし、「代替不可能な存在」と強調した。

　メンバーらは今月２５日までにミン氏を代表取締役に復帰させるよう求めたが、要求が受け入れられない場合の選択肢については話さなかった。ただＨＡＥＲＩＮ（ヘリン）さんは、ＨＹＢＥや現在のアドアの経営陣に同調し、ついていくことはしたくないとし、「私はその方向では絶対ないため、その方向に行くことを私は選択しないと思う」と話した。

　ＨＹＥＩＮ（ヘイン）さんは「ＨＹＢＥの方法は正しくない」とし「（ミン）代表を復帰させ、よく知らない人たちではなく、元のアドアに戻してほしい。私たちも自分たちの場所で自分たちの仕事をしっかりやる」と述べた。