「家族の集まり」は取り消し…市民は「秋夕の “医療混乱”」を懸念=韓国
「家族の集まり」は取り消し…市民は「秋夕の “医療混乱”」を懸念=韓国
「今回の秋夕(チュソク・中秋節)には、家族で集まるのをやめました。かといって、どこかに遊びにいったりもしないですね。家にがん患者がいるので、人の多い場所で風邪でもひいたら本当に大変なのでね」

肺がんを患(わずら)っている父親の面倒をみているA氏(38歳)は「父親が風邪などのウイルスにさらされることが心配で、秋夕の連休は外に出ることを控える」として先のように語った。

A氏は「今回の秋夕の連休は非常に長いが、その間に父親に何かあっても “救急救命室のたらい回し”に遭うのでは」とし「全く可能性がないわけではないので、万一のことを考えて家で安全に過ごそうと思う」と語った。

つづけて「名節に家族が集まることができないのは本当に残念だが、父親に何事も起きないようにすることが最優先なので仕方がない」と付け加えた。

今月の14~18日まで続く秋夕の連休期間に「医療混乱が発生するのでは」という懸念が高まっている中、市民たちは救急状況が発生する可能性を無くすため、あらかじめ薬を準備したり救急救命室の秋夕状況リストを把握するなど、それぞれの方法で「民間対応」に乗り出している。

一方、韓国政府は秋夕連休に救急救命室に患者が集中する状況に備え、今月の11日から25日までの2週間を「秋夕名節非常応急対応週間」として運営することにした。

連休期間に毎日運営する地域病院を指定し、圏域救急医療センターに人材を積極的に投入して、応急医療伝達体系を強化する方針である。

しかし、市民たちの秋夕「医療混乱」への懸念はなかなか減らない雰囲気である。

専攻医による集団辞職以降初めて迎える名節であることに加え、秋夕連休には普段よりも救急救命室を訪れる患者が2倍も急増するためである。

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