韓国交通安全公団、ソウルのタクシーにペダルドライブレコーダーを設置...「急発進を最も確実に判断する方法」
韓国交通安全公団、ソウルのタクシーにペダルドライブレコーダーを設置...「急発進を最も確実に判断する方法」
最近、韓国では「急発進」を主張する交通事故が増えている。しかし、これまで急発進事故の判断を裏付ける明確な証拠は存在しなかった。こうした中で、韓国交通安全公団(TS)は15日、ソウル市内の14のタクシー運送会社が所有する155台のタクシーに、ブレーキペダル用のブラックボックス(ドライブレコーダー)を試験的に設置すると発表した。

 このプロジェクトは、7月に発生し、社会的な問題となっている市庁駅での事故を受けて始まったもので、急発進疑惑事故の原因を究明し、アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故を分析することが目的だ。ペダルを撮影したドライブレコーダーを分析すれば、ペダルの踏み間違いによるものであるのかが明らかになる。

 韓国国立科学捜査研究院が、与党「国民の力」のクォン・ヨンジン(權泳臻)議員(国会国土交通委員会所属)に提出した「最近5年間の急発進疑惑事故分析状況」によると、2020年から今年6月までに受理された364件の急発進疑惑報告のうち、車が完全に破壊され分析不可能だったケース(43件)を除く残りの事故(321件)は、すべて運転者によるペダルの踏み間違いが原因であることが判明した。

 公団は、ペダルドライブレコーダーを急発進事故の原因究明に有効な手段と見なし、その設置の実効性を検証する試験事業を開始したと説明した。

 設置対象は、ソウル市内で事故率が高いタクシー運送会社が選ばれた。今年、公団が推進している「運送会社安全アップ(UP)成果共有プロジェクト」と連携して推進される。

 設置されたペダルドライブレコーダーは、夜間撮影や音声録音が可能であり、運転者のペダルの操作や車の運行状況全般を録画する。

 公団は、この試験事業を通じて、運転者のペダル誤認行動パターンを分析するなどの事故予防策を準備し、急発進疑惑事故発生時には即時的な映像提供を通じて事故証明を支援する計画だ。

 公団のクォン・ヨンボク(権容復)理事長は、「国民が安全な自動車運行環境を享受できるようにしたい。そのために、急発進疑惑事故の明確な原因究明に向け、自動車製造会社や関係機関と持続的に協力していく」と述べた。
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