麻薬サイトで大麻1億ウォン相当販売、一審の懲役2年6か月から懲役5年へと刑を加重=韓国
麻薬サイトで大麻1億ウォン相当販売、一審の懲役2年6か月から懲役5年へと刑を加重=韓国
ダークウェブ(闇サイト群)の違法薬物専門販売サイトに薬物を供給した容疑で起訴された30代の男性が、控訴審で1審の約2倍にあたる懲役刑を言い渡された。韓国検察が、薬物販売が利益目的であるという点を立証したことで、さらに刑が重くなった。

 16日、韓国の法曹関係者によると、ソウル高等裁判所は、麻薬類管理法違反(大麻)などの容疑で起訴されたA(33歳)に対し、懲役2年6か月を言い渡した1審の判決を破棄し、懲役5年を言い渡した。また、40時間の薬物依存症リハビリ教育プログラムの修了と、約9900万ウォンの追徴金徴収、大麻カートリッジなどの没収も命じた。

 裁判所は判決を変更したことについて、「違法薬物販売専門サイトで活動しながら、薬物の広告・輸入・販売などの犯罪を通じて約1億ウォン相当の利益を得ている。専門販売業者の形態を示しているため、厳しい処罰が必要だ」と述べた。

 Aは昨年、共犯者と共に大麻390グラムと合成大麻208ミリリットルを82回にわたり販売した容疑で起訴された。検察は控訴審で、Aの容疑に利益目的を追加し、刑を2倍に引き上げた。利益目的の薬物犯罪は一般的な薬物犯罪よりも刑が約2倍になる。他人の依存状態を引き起こし、それを通じて大きな利益を得るという点で悪質な犯罪であるためだ。

 しかし、Aが組織的・専門的な犯罪を行ったという点については、検察の主張は認められなかった。検察は、Aが共犯者2名と役割を分担して薬物をダークウェブで流通させた点を刑の加重要素として考慮すべきだとした。控訴審の裁判所は、「共同犯罪は認められるが、共同目的の下で効率性を備えるために組織的な体系を整えたと評価するのは難しい」と判断した。
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