「凶器振り回し事件」を模倣した10代、2審で減刑される=韓国
「凶器振り回し事件」を模倣した10代、2審で減刑される=韓国
「シルリム(新林)洞凶器振り回し事件」を模倣し道端で女子中学生に凶器を振りかざした10代が2審で減刑された。

17日韓国法曹界によると、ソウル高等裁判所は殺人未遂の容疑で裁判にかけられた17歳の少年Aの控訴審で懲役長期5年・短期3年を宣告した。1審の懲役長期6年・短期4年より減刑された。未成年者は計を長期・短期に分けて宣告し、教化の程度により具体的な出所時期が決定される。

少年Aは昨年10月1日夕方、ソウル・ソチョ(瑞草)区の公園付近で女子中学生2人の後を付け、凶器で刺して殺害しようとした容疑を持たれている。少年Aは被害者の1人を刺そうとした瞬間に犯行を断念したと検察は判断した。

キョンナム(慶南)チャンウォン(昌原)に住んでいた少年Aは犯行のため凶器と鈍器を所持しバスに乗って上京し、クァンアク(冠岳)区新林洞に向かったものの、その時ちょうど目に付いた女子中学生の後を付けたと調査された。

少年Aは昨年7月21日に新林洞で凶器振り回し事件を起こし4人の死傷者を出したチョ・ソン受刑者(34)の犯行映像を見て同質感を抱き、誰かを殺害することに決心したと調査された。

精神疾患を患っていた少年Aは自身を映画「バットマン」の悪役「ジョーカー」のような失敗作だと考えていたが、チョ受刑者の犯行を見て「強くてかっこいい」と喜悦を感じたと検察は判断した。

少年Aは普段から暴力性の強いコンピューターゲームに熱中していたと伝えられた。少年Aは1審裁判で、「殺人未遂罪がかっこよく、自分は少年なのですぐに釈放されると思った。釈放されれば友人に自慢しようと思った」と陳述した。

裁判部は、「少年Aは面識のない15歳の幼い被害者を犯行対象に選び、人けの少ない公園で刃物で刺そうとして未遂に終わった」とし、「犯行動機と経緯、内容、経過の危険性などを考えると罪質は極めて重い」と判断した。

ただ、裁判部は「少年Aは犯行を自分の意思で中止し未遂に終わった」とし、「現在17歳の少年で社会的、精神的に未成熟な状態で、うつ病など精神的につらい状況にあり、今後の適正な教化と治療により性行が改善される余地がある」と説明した。

また、「少年Aの両親も正しく啓発し治療および教化のため努力すると決意している」として1審の量刑が重いと判断した。
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