マイナス10度の中、妊婦に荷物の包装をさせた大型スーパー…女性は早産に=韓国
マイナス10度の中、妊婦に荷物の包装をさせた大型スーパー…女性は早産に=韓国
ロッテマートで働いていた妊娠中の女性が流産の危険があるという診断を受け業務を変えてほしいと要請したものの拒絶され、結局早産したと主張した。マイナス10度の検品場で1日に4時間、宅配の包装をしていたこの女性は早産になり、子どもは心臓手術まで受けた。

19日SBSの報道などによると、ロッテマートのある支店で生活用品の管理を担当していたAさんは昨年10月に妊娠したことを知り、これを会社に伝えた。

しかしパート長は、「妊娠したからといって特別扱いはしない」とし、高重量の商品を運び陳列する物流作業を指示し、Aさんは約1か月後に流産の可能性があると診断された。

Aさんは4週間の休暇を取った後、上司のマネージャーに体をあまり使わない業務に変えてほしいと要請した。しかしマネージャーは、「妊娠したからといって仕事をしないわけではないだろう。つらいことがあったら別の社員に手伝ってもらうように」とし、Aさんの要求を拒絶したという。

勤労基準法第74条5項によると、使用者は妊娠中の女性勤労者の要求がある場合、簡単な種類の勤労に転換しなければならない。これに違反する場合、2年以下の懲役または2000万ウォン(約214万円)以下の罰金に処される。

その後も高重量商品を運ぶ業務は続いた。特に、旧正月(ソルラル)のシーズンにはマイナス10度以下の検品場で1日に4時間、宅配の包装をしなければならなかった。また、売り場をリニューアルする際には7日連続で出勤するスケジュールを渡され、マネージャーに抗議したことでやっと2日減らすことができたという。

結局、Aさんは妊娠7か月のことし4月、退勤後に破水し1.1キログラムの未熟児を出産した。子どもは呼吸が正常にできず、気道挿管をした状態で心臓手術を受けた。

Aさんは労働災害を申請した。勤労福祉公団はAさんが要請した業務変更が行われなかったことで生じたストレスによる早産である可能性があるとしてこれを承認した。

Aさんは本社にマネージャーとパート長に対する監査を要求し、2人を労働庁に通報した。

ロッテマート側はSBSに、「今回の事案は会社の方針に反するもので厳重に監査を進めている」とし、「Aさんの復職後も不利益がないよう措置する」と明らかにした。
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