33年間行方不明のアナウンサー…バッグには「月給11万円」=韓国
33年間行方不明のアナウンサー…バッグには「月給11万円」=韓国
韓国で33年前の1991年9月21、TBS交通放送のキム・ウンジョンアナウンサーが行方不明になる事件が発生した。

 1978年、梨花女子大学の新聞放送学科を卒業したキム氏は、KBSに入社して5年間勤務し、1989年、TBSに転職した。

 キム氏は155センチの低い身長だったが、清らかな声と美しい美貌で視聴者から人気を集めた。当時、キム氏は「アンニョンハセヨ、TBSと共にするキム・ウンジョンです」「ロンド・ヴェネツィア」などの番組の司会を務め、活発に活動していた。

 TBS開局以来、一度も放送を休むこともなかったキム氏。しかし、彼女は秋夕(チュソク)連休を目前に1991年9月21日夜から今まで行方が分からない状態だ。

 キム氏は当時住んでいた西大門区の家から約50m離れた叔母の家に立ち寄って夕食をした。そしてキム氏は「秋夕の特別生放送のために早く帰って休む」と叔母の家を出た後、姿を消した。

 もともとキム氏は、叔母の家に行った後、ソウルのある病院に入院中の友人のお見舞いに行く予定だったという。しかし、キム氏はお見舞いには行かず、この日から放送局とも連絡が途絶えた。

 キム氏は花柄のブラウスとジャンパー、緑色のズボンをはいた普段着の姿で、ハンドバッグの中には月給の現金100万ウォン(約11万円)があったことが明らかになった。

 家族は、キム氏が家出したと推測し、行方不明3日目に警察に通報した。しかし、結局、キム氏を見つけることはできなかった。警察はキム氏が普段着で外出した点、正常な社会活動をしてきた点などを考慮して家出の可能性は希薄だと見た。

 その後、警察の調査でキム氏が「後輩たちを見るのが恥ずかしい」、「車にひかれて死にたい」、「睡眠薬を買いに薬局に行った」などの発言をしていたことが確認され、自殺の可能性が提起された。しかし、キム氏の家族と職場の同僚たちはキム氏が自殺するわけないという見方だった。

 2~3年間にわたり失踪捜索が続き、1993年には「公開手配事件25時」という番組でも取り上げられたが、目撃者や手がかりは見つからず捜査は終結した。

 1956年生まれのキム氏が今も生きているとすれば、現在68歳だ。
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