申氏はこの日、聯合ニュースTVの番組に出演し、北朝鮮が核実験を行う可能性について「十分にあると思う」と述べた。
また、核の小型化などのために複数回の核実験が必要であり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が決心すればいつでもできる状態を常に維持していると説明。「いつ行うかというのは北の戦略的有利・不利を判断して決定し、その時点には米国の大統領選前後も含まれている」としながら、韓米は北朝鮮が核実験を行えるかどうかに最も重点を置いて綿密に追跡していると強調した。
北朝鮮が先ごろウラン濃縮施設を公開したことについては、米大統領選期間に核の脅威をアピールすることで内外の関心を引きつけるためだと分析した。
申氏は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権で初代大統領秘書室長を務めた任鍾ソク(イム・ジョンソク)氏が「(南北)統一をやめよう」と主張したことに対し「政界の一部がだしぬけに北の主張に同調し、反憲法的主張を行うことは非常に遺憾であり、危険かつあってはならない主張だ」と批判。政府は原則に基づいた南北対話を推進していると強調した。
また、威嚇や挑発では北朝鮮が望むものを得ることは絶対に不可能だとして、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が発表した自由・平和・繁栄に基づき南北統一を目指す構想「統一ドクトリン」に応じるよう呼びかけた。
北朝鮮が韓国に向けてごみなどをぶら下げた風船を散布している問題については「このような稚拙で低レベルな挑発を止めるよう警告する」と述べ、韓国軍と政府の確固たる対応体制により直接的な挑発が難しいためにこのような方法を取っていると分析した。
ごみ風船に対する軍事的対応などの可能性については、別の問題を引き起こす恐れがあるため、自然に落下するのを待って迅速に除去する現在の方法が最も効果的だと説明した。落下物から発生した火災については、正確な原因を関係当局が調査しており、大きな火災につながらないよう予防策と事後対策を講じていると明らかにした。
一方、韓米日協力については「韓米日の安全保障協力または全方位的協力を強化することについて、3カ国はいずれも共通の見解を持っている」とし、「いかなる政治の変化やリーダーシップの交代があろうとこのトレンドに変化はないだろう」と述べた。
昨年8月に米大統領山荘のキャンプデービッドで行われた韓米日首脳会談で定例化に合意した3カ国首脳会談の開催については、多国間会議に合わせて行うか別途行うかは協議中とした上で「年内に開かれる可能性は非常に高い」との見解を示した。
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