慰安婦像の72%「保護規定」なし…「テロ」行為に無防備=韓国
慰安婦像の72%「保護規定」なし…「テロ」行為に無防備=韓国
韓国全土に設置されている「平和の少女像」(慰安婦像)の撤去を主張し、毀損(きそん)したり侮辱(ぶじょく)したりする事例が多々ある中、慰安婦像の70%以上には条例や管理の主体がなく「無防備」な状態にあることがわかった。

23日、祖国革新党のキム・ソンミン議員が女性家族部(省)から入手した「国内“平和の少女像”現況資料」によると、全国に設置されている慰安婦像152体のうち72.4%(110体)には関連条例がない状況である。

ソウルに設置されている22体の慰安婦像のうち63.6%(14体)には条例がなく、キョンギド(京畿道)全域にある36体の慰安婦像のうち77.8%(28体)にも条例がない。

また、その他の地域でも半数以上の慰安婦に関連条例がなかったり、全くない地域も存在する。

さらには、同じ自治体内に設置されている複数の慰安婦像への条例内容がそれぞれ異なっていたり、設置を推進した主体が解散したり管理を放置している所もある。

韓国では全国で、慰安婦像への「テロ」が続いている。しかし管理の体系がおろそかなため、慰安婦像を毀損するなどの行為に対し処罰の規制を敷くことも難しい状況である。

今月の初めには、京畿道教育庁第2庁舎の2階に設置されている慰安婦像に「凶物」「慰安婦詐欺、もうやめろ」というハングルの文が綴られた立て札などが置かれていた。

国会では、元慰安婦を追悼するための記念物を毀損する行為を禁止し処罰する内容が盛り込まれた法案が先月発議されたが、可決は未知数である。

キム議員は「全国の慰安婦像のうちの72%が、明示された保護管理を受けていない状態だ」とし「テロ行為を処罰できる法的根拠づくりをして、自治体次元で慰安婦像を保護し管理するシステムを築かなければならない」と強調した。

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