韓国、ディープフェイクによる性的搾取物の所持・視聴に最大懲役3年の刑罰
韓国、ディープフェイクによる性的搾取物の所持・視聴に最大懲役3年の刑罰
韓国では、人工知能(AI)を利用したディープフェイク技術による性的搾取の被害が増加している。この問題に対処するため、国会はディープフェイクによる性的搾取物の所持や視聴を犯罪と定める特例法の改正案を可決した。この法案により、性的搾取を含む虚偽映像物の所持、購入、保存、または視聴は、最大3年の懲役刑または3000万ウォン(約327万円)以下の罰金に処されることになった。

 さらに、虚偽映像物の流布目的が証明されなくても、制作者を処罰できるようにし、その刑量を不法撮影および不法撮影物の流布(懲役7年または5000万ウォン以下の罰金)と同等の水準に引き上げた。また、虚偽映像物を使用した脅迫や強要行為に対する処罰規定(懲役1年以上)も設けられた。これらの改正案は、公布と同時に施行される。

 国会はまた、性的搾取物を利用した児童や青少年対象の脅迫、強要犯罪に対する新たな処罰規定を設け、警察が緊急時に身分を秘匿して捜査を行うことを可能にする「児童および青少年の性保護に関する法律」の改正案を可決した。不法撮影物の削除と被害者支援を国家の責任とする「性暴力防止および被害者保護に関する法律」の改正案も同時に可決された。
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