昨年9月26日、「国軍の日」(10月1日)に合わせてソウルで開かれた市街地パレードに登場した玄武4(大統領室通信写真記者団)=(聯合ニュース)
昨年9月26日、「国軍の日」(10月1日)に合わせてソウルで開かれた市街地パレードに登場した玄武4(大統領室通信写真記者団)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍が10月1日の「国軍の日」に弾頭重量だけで8トンを超える新型弾道ミサイル「玄武5」を初公開する。

 複数の軍関係者によると、国軍の日にソウル南方、京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)で開かれる記念式とソウル中心部の光化門から崇礼門(南大門)の区間で行われる市街地パレードで玄武5を公開する。

 玄武5は北朝鮮の核・ミサイルに対抗する「韓国型3軸体系」関連兵器の一つ。韓国型3軸体系は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる。

 軍関係者は「昨年の国軍の日記念式では玄武4を初披露した。今年は玄武4よりも破壊力がはるかに大きい玄武5が登場する」と述べた。

 「玄武」は韓国軍が独自に開発したミサイルの名称。玄武1は退役した。玄武2シリーズは短距離弾道ミサイル、玄武3シリーズは巡航ミサイルだ。玄武4シリーズは玄武2を改良した弾道ミサイルで、玄武4―1は地対地弾道ミサイル、玄武4―2は艦対地弾道ミサイル、玄武4―4は潜水艦発射弾道ミサイルとなっている。

 玄武4は弾頭重量が2トンだが、玄武5は8トンだ。

 弾頭が世界で最も重い水準の玄武5は北朝鮮指導部の地下バンカーを破壊するミサイルで、3軸体系のうち大量反撃報復の主な手段となる。

 今年の国軍の日の記念式には玄武5以外にも3軸体系の中核を担う兵器が登場する見通しだ。ごみなどをぶら下げた風船の散布や弾道ミサイル発射など北朝鮮の挑発に対する強力な警告メッセージになりそうだ。

 また、「死の白鳥」の異名を持つ米戦略爆撃機B1Bも記念式が開かれる城南空港上空を飛行する予定だ。強固な韓米同盟をアピールする狙いがあるとみられる。


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