日中韓、11月に釜山で開催のプラスチック協約成案に協力
日中韓、11月に釜山で開催のプラスチック協約成案に協力
韓国と日本、そして中国が11月にプサン(釜山)で開かれるプラスチック国際協約第5回政府間交渉委員会のときに協約が成案されるよう力を合わせることにした。

韓国環境部(日本の環境省に相当)によると、日中韓3か国の環境長官は28~29日、チェジュ(済州)ソギポ(西帰浦)市の済州国際コンベンションで第25回3か国環境大臣会合(以下、TEMM25)を行い、このような内容を盛り込んだ共同合意文を採択した。

韓国環境部のキム・ワンソプ長官は29日、記者会見で「プラスチック汚染低減のために、3か国は11月に釜山で開催されるプラスチック協約第5回政府間交渉委員会(以下、INC-5)に積極的に参加し、成案など実質的な成果を出すという意志を誓った」と説明した。

プラスチック協約とはプラスチックの生産・消費から廃棄物処理まで全周期に対する義務事項・履行案などを全般的に扱う法的拘束力がある国際協約を指す。

キム・ワンソプ長官は日本環境省の伊藤信太郎大臣との2国間会談で、これまで両国が国家別の状況を考慮するなどの接近法をともに支持してきただけに、今後のINC-5で協力範囲の拡大を提案した。また、プラスチック協約のアジア太平洋議長国である日本が韓国とともに協約成案のために力を合わせるということで合意した。

キム・ワンソプ長官は中国生態環境部の黄潤秋部長との会談では、プラスチック生産量を減らすために、全周期にわたる科学的な接近法で協約成案のための突破口を用意しなければならないという点を強調した。主要プラスチック生産国であり、中東諸国を含む「類似同調グループ(LMG:Like-Minded Group)」の一員である中国は、石油を原料とする「第1回プラスチック」生産量削減目標を協約に盛り込むことに反対していることが分かった。

また、今回のTEMM25共同合意文には、気候変化、生物多様性、3(日中韓)か国+モンゴルの黄砂低減などのための協力を強化する内容も盛り込まれた。

一方、今回のTEMM25では、2国間会談などを通じて中国と韓国が日本に対して、福島第1原子力発電所における処理水関連の要請も伝えられた。
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