昨年10月に平壌で会談した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記、左)とロシアのラブロフ外相=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
昨年10月に平壌で会談した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記、左)とロシアのラブロフ外相=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は30日、ロシアのラブロフ外相が「北朝鮮の非核化」という概念は消滅したなどと述べたことについて、国連安全保障理事会常任理事国であり、核拡散防止条約(NPT)体制の創設を主導した国の一角であるロシアが責任と義務を放棄する非常に無責任な発言とし、「深い遺憾の意」を表明した。

 また、「ロシア参加の下で採択された安保理決議は、明示的に北の完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄を規定している」とし、「われわれは、北とロシアの協力が国連安保理決議と国際法を徹底的に順守する中で行われなければならず、われわれの安保の危害になってはならないという点を数回にわたり指摘した」と強調した。

 ラブロフ氏は先ごろ、ロシア国営メディアの質問への回答として、「ロシアは米国が韓国と日本に提供する拡大抑止に対抗し、北朝鮮と協力する」とし、北朝鮮の「非核化」という概念はもはや有効ではないなどと主張した。

 ウクライナに侵攻する前のロシアは北朝鮮の核実験に対する国連の制裁に参加し、北朝鮮の非核化を支持する立場だったが、最近は武器調達などで北朝鮮に接近し、北朝鮮の核・ミサイル開発を擁護している。

 また外交部は、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長がAP通信とのインタビューで、国際社会が北朝鮮の核兵器保有を認め、対話を求めなければならないという趣旨の発言をしたことについても、「北の非核化は朝鮮半島と世界の平和・安定を達成するための必須条件であり、国際社会の一致した目標」と反論した。


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